グンゼのオーガニックコットン・ボクサーブリーフの次に目を付けたのが、モンベルから出ているスペリオル・シルク素材のこちらのボクサーパンツ。

値段は前のグンゼオーガニックから一気に跳ね上がり、約3倍の3,900円(現在は文字どおり3倍の4,800円まで値上げされている。) 。
これを買うのは相当に勇気がいった。
大半の男性が購入した経験があると思われるユニクロの下着は590円。
それよりも少し贅沢かと思われていた無印良品はオーガニックコットンのラインアップでも同じく590円。
このシルク下着1枚で、他なら8枚買える値段というのはどうなんだろうか??
と思いつつも、やっぱり問題解決のためには一度は試してみないとわからない道。
思い切って買ってみたのだった。
モンベルのスペリオルシルクとは?
シルクの前にわざわざ「スペリオル」と付けるのはモンベル独特の言い回しで、要するには「上等な」シルクという意味。
シルクには絹紡糸や正絹など様々な紡績方法がある中、モンベルがこれだ!と納得できる基準になっているのだと思う。
ちなみにシルクという繊維は、人間の肌に近いタンパク質組成を持っており、吸湿性はコットンの1.5倍で、睾丸との密着具合はまさに肌同士をくっつけたようなしっとり感。夏場のムレもこの高い吸湿性によって快適さを保てる。
シルク繊維の唯一の弱点は繊維強度。
つまり破れやすい、裂けやすいのである。
そういった点からか、この商品はシルク100%ではなく90%となっており、残りの10%にはナイロンが使われている様子。
ナイロンは弾力性に富んでおり、摩擦に強く、虫やカビにも強い。

【感想】穿いてみてどうだったか?
購入したのは2017年の7月だった。
THE GUNZEのオーガニックコットンパンツを何枚かでローテーションさせながら約1年間も様子を見てきたのかと振り返ると感慨深いものがある。
穿いた印象は、THE GUNZEのとろみのある肌当たりを上回る、まとまりつくような滑らかさ。
股間を押さえつけるのではなく、あくまでも肌の一部として纏っているようなイメージ。
この商品が一部の間で高評価を得ている理由がすぐに分かった。
それにモンベルというアウトドアブランドの派手さのないイメージは、わざわざ下着をシルクに変えたとしてもあまり目立った印象を周りに与えない。
単純に「モンベルが好きなんだね?」で話を終わらせることができるのである。
ちなみに、カラーはガンメタルとライトシルバーの2色展開で、どちらも落ち着いた色味でカッコいい。
私はどちらも1枚ずつ購入し、先のオーガニックコットン(THE GUNZE)とローテーションさせながら使っている。
そして、痒みへの効果のほどはというと、これがてき面!
シルクという繊維の摩擦の少なさのせいか刺激が少なく、ひどい状態の玉袋の手当てにはやはりシルク繊維が一番だと感じた。
使っていると、どうしても 股下のあたりから繊維の弱さ(シルク)を原因に徐々に裂けてくるけれども、利用して一年半。
まだまだ使えている。
シルクは間違いなくいい。
では、「シルクのパンツで一番って何だろう?」
もっと良く知りたいと思ったのが、この旅の続きの話でもある。
つづく